また今年も3月11日が来ました
大震災の記憶も風化しがちですが、最近は千葉でも群発地震が起こっていますし、用心は怠らないほうが良いかと思います
茨城に行った目的の一つはこの大甕(おおみか)神社の参拝
他所ではあまり知られていませんが有力な神社らしいという事で行ってみました
場所はJR常磐線大甕駅西口から歩いて15分
大甕駅西口
駅前は何もありませんが、ここはミッション系の大学などがあるため利用客は多いそうです
駅から坂道を登っていきます
大甕の地名は大甕神社が由来とのこと
正直それほど大きくない神社だと思っていたらすごく立派な神門があったのでびっくり
大甕神社は武葉槌命(タケハツチのみこと)甕星香香背男命(ミカボシカガセオのみこと)の二柱がお祀りされています
社務所のある儀式殿
社伝によると鹿島・香取の二神(タケミカヅチ命とフツヌシ命)が日本を平定した際(いわゆる国譲り神話)
他の神から草木石までも平定したけれど、どうしても甕星香香背男を従わせることができずにいた
そこで二神に代わって武葉槌命が甕星香香背男の霊力を宿魂石という岩に封じ込めた
その宿魂石を祀ったのが大甕神社だそうです
タケミカヅチ神とフツヌシ神といえば日本神話でも最強の神様
その二神が敵わない甕星香香背男神を倒したという武葉槌命はさぞ強力な武神かと思いきや
なんと織物の神様!(;・∀・)
人(神)は見かけによらないね
その武葉槌命は大甕山という山の山頂にお祀りされていましたが
元禄8年に水戸光圀公の命により宿魂石の上に遷座されたとか
わざわざ石の上に封じた神をまつる祀ったというのは何か祟りがあって
それを鎮めるためではないかと想像されますが残念ながら不明
儀式殿の横に甕星香々背男神社があります
甕星香々背は星の神様で、星を神として仰ぐ部族が大和王朝に従わなかったことを表しているとも言われているとか
武葉槌命は武力でなく織物など進んだ文化を広めることによって服属させたとも考えられますね
その宿魂石ですが、てっきり那須にある九尾の狐(うしおととらの白面)が変じた殺生石位のものを想像していたのですが
何だこの大きさ!
小山じゃん!
御本殿にはこの山を登っていかねばなりません
よく考えたら上に本殿を建てるくらいだからそれなりの大きさが必要だよね(^-^;
参道は急で階段でなく石畳(というか岩石)を敷き詰めてあり、鎖場などもあってほぼロッククライミング
高さもあるので転げ落ちたら無事では済まない
マジで命の危険を感じました(;^ω^)登るより降りる方が大変
ただこの岩山は磐座でパワーを感じます
以前ご紹介した同じ北茨城の御岩神社と似た雰囲気です
宿魂石の近くにあった境界石
この石に社務所でいただける祈願札を貼ると縁切り祈願ができるそうですが、これ京都の縁切り神社として有名な安井金比羅宮にあるものとそっくり!
やっぱり真ん中の穴はくぐるみたい
その祈願札に書いてある祝詞を唱えながらくぐるそうなのですが、この祝詞は呪術廻戦にも出てきましたよね!(^^)!
魂を鎮め穢れを払うという意味だとか
御朱印は2ついただけますが、左の珍しい金の御朱印(なんと直書きしてもらえる)は甕星香々背男神の別名、天甕星(アマツミカボシ)です
なんか全体的に主神である武葉槌命より退治された甕星香々背男神を推してない?!(^^)!
色々と想像力を搔き立てられる神社でした
比較的交通の便も良いのでいずれ再訪したいと思います
大甕神社HP
tag : 神社御朱印